まだまだ夏も盛りの時期で、暑い日が続いていますが、少しずつ涼しくなってくるといよいよ大学駅伝シーズンがやってきます。
今回は3大駅伝のうち、もっとも早くに開催される「出雲駅伝」について、どこよりも早く特集していきたいと思います。
箱根駅伝の行方を占う大事な1戦で、ぜひ注目していただきたい大会であるため、今回の記事では今年の出雲駅伝について詳しく取り上げていきたいと思います。
今年の出雲駅伝について
開催日 | 2022年10月10日(月) |
距離 | 45.1km(出雲大社正門鳥居前~出雲ドーム前) |
区間 | 6区間 |
放送時間 | 13時00分~15時25分(フジテレビ系列) |
参加チーム数 | 20チーム |
前回優勝校 | 東京国際大学 |
出雲駅伝は毎年10月のスポーツの日に島根県で開催される駅伝大会で、今年度は10月10日(月)に開催されます。
大会の内容としては、45.1kmの距離を6人の選手でつなぐため、一人ひとりの走行距離は短く(最長は6区10.2km)、「スピード駅伝」の代表格と言われています。
また、10月開催となるため、年によっては暑さが残ることもあり、全日本大学駅伝・箱根駅伝と同様に、「速さ」だけでなく「強さ」を求められる大会となります。
また、日本全国から出場チームが集うため、最もレベルの高いと言われる関東圏の大学の中でもトップレベルの大学のみ参加するため、上位争いが見どころとなる大会でもあります。
主な注目チーム(3強)
スピード駅伝である出雲駅伝について、33年の歴史を持つ本大会においては関東勢の力強さが目立ち、いずれについても関東の大学が優勝を果たしています。
本大会でも、関東勢が優勝争いをすることが予想されるため、注目校を取り上げて行きたいと思います。
今回の大会は「3強+2」という構図になることが予想されます。
走行距離が短いため、とにかく各区間でミスをしないこと、そして10.2kmのアンカー区間にエース選手を置けることが何よりも重要となってきます。
それらのポイントをクリアしている3強について紹介していきたいと思います。
駒澤大学
今回の優勝候補の筆頭は駒澤大学です。
何といっても5000m持ちタイムの圧倒的な強さが特徴で、2022年度在籍選手のうち5000m持ちタイム上位6番目の選手であっても、2022年度の大学全体で32番目のタイムを有しています。
さらに、今年のオレゴン世界陸上の10000m代表となった田澤廉選手や、5000m持ちタイムで国内8番目のタイムを持つ鈴木芽吹選手、さらには高校時代に数々の記録を樹立してきたスーパールーキーの佐藤圭汰選手を擁するなど、抜け目は全くありません。
5000mで国内トップタイムを持つ東京国際大学のヴィンセント選手とアンカー争いになった場合にも、駒澤大学の田澤選手であれば互角に張り合うことが出来るのではないかと、大きな期待も持っています。
個人的にも、優勝候補は駒澤大学と読んでいます。
2022年度順位 | 5000m持ちタイム | 選手名 |
3 | 13:22.60 | 田澤廉 |
8 | 13:27.83 | 鈴木芽吹 |
11 | 13:31.19 | 佐藤圭汰 |
13 | 13:32.58 | 唐澤拓海 |
21 | 13:37.01 | 安原太陽 |
32 | 13:40.99 | 佐藤条二 |
青山学院大学
今回の優勝候補の次点は、青山学院大学です。
選手層の厚さが特徴の青山学院大学は、5000mの持ちタイムで比較しても駒澤大学と同程度のレベルの高さを誇り、2022年度在籍選手のうち5000m持ちタイム上位6番目の選手であっても、2022年度の大学全体で51番目のタイムを有しています。
青山学院大学についても、駅伝慣れをしている選手が多いことや、近藤選手のように世代トップレベルのエース選手がいることもあり、展開次第では十分に優勝を狙うことのできるチームと言えます。
2022年度順位 | 5000m持ちタイム | 選手名 |
17 | 13:34.88 | 近藤幸太郎 |
25 | 13:37.93 | 目片将大 |
26 | 13:37.96 | 岸本大紀 |
35 | 13:41.32 | 若林宏樹 |
43 | 13:43.96 | 鶴川正也 |
51 | 13:46.25 | 山内健登 |
東京国際大学
青山学院大学・駒澤大学とともに優勝争いをしそうなのが、前回の優勝校の東京国際大学です。
2022年度の5000mのトップタイムを持つヴィンセント選手をはじめ、日本人エースの丹所選手や、近年持ちタイムを着実に伸ばしてきた山谷選手もいるため、スタートから着実に上位につくことが出来れば、アンカーのヴィンセント選手で優勝に持っていけるだけの爆発力があります。
ヴィンセント選手だけでなく、丹所選手もいることで、1区で出遅れた場合にもアンカー前に取り返せるという安心感もあるため、非常に安定感のあるチームと言えるでしょう。
2022年度順位 | 5000m持ちタイム | 選手名 |
1 | 13:15.15 | イエゴン・ヴィンセント |
20 | 13:36.77 | 山谷昌也 |
37 | 13:41.40 | 白井勇佑 |
48 | 13:45.66 | ルカ・ムセンビ |
50 | 13:46.17 | 丹所健 |
84 | 13:50.28 | 牛誠偉 |
主な注目チーム(3強以外)
3強については、昨年の駅伝シーズンから優勝争いを繰り広げてきたチームであり、順当に有力候補として挙がってくるチームかと思いますが、3強以外で優勝争いに関わってくるであろうチームについても紹介していきたいと思います。
順天堂大学
3強以外のチームで最も実力があるのが、順天堂大学です。
今年の箱根駅伝では準優勝を果たし、そのメンバーのほとんどが残っているのが順天堂大学です。
3000m障害で東京五輪(入賞)・オレゴン世界陸上に出場した三浦龍司選手という大エースを擁するだけでなく、伊豫田選手・野村選手といった安定感のある4年生や、高校時代から世代のトップレベルを走ってきた石井一希選手などもいるため、選手層の厚さで言えば3強と互角のレベルです。
「長い距離のロードは苦手」と頻繫に話す三浦選手ですが、もし優勝争いをしている状態でアンカーとして走ることがあれば、彼の実力があれば優勝に導くことも可能ではないかと思います。
中央大学
続いて、優勝争いをする実力のあるチームとしては中央大学があります。
昨年度の箱根駅伝1区で圧倒的な実力を見せつけた吉居大和選手をアンカー要員が揃えられるだけでなく、5000mの持ちタイムが今年度50位前後に入っている中野翔太選手や居田優太選手など実力のある上級生の選手がいるため、安定感としてはなかなかのものがあります。
加えて、吉井選手の弟:吉居駿恭選手や、溜池一太選手などのルーキーたちも実力者が多いため、コンディショニング次第では、上位で試合を運ぶことが出来るのではないでしょうか。
もちろん東洋大学など、実力のあるチームもいますが、5000mの持ちタイムであったり、昨年度の3大駅伝の結果を踏まえると、この2チームが優勝争いに絡んでくるのではないかと思います。
まとめ
今回は出雲駅伝について特集してみました。
実力校が多いだけでなく、スピード駅伝として順位の変動が非常に激しい大会でもあるため、なかなか優勝校予想も難しいのですが、祝日(スポーツの日)に開催されるスポーツイベントでもあるため、ぜひテレビ観戦をお楽しみいただければと思います!
注目校や注目選手については、本記事をぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
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