今回は初の学生向け記事になります。
コロナ禍ではまともに部活動が出来ず,顧問からの指導を受けることのできていない学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に,中高生にとっては顧問からの指導がないと大会に出場することも出来なくなったりして,なかなかモチベーションが上がらない日々を過ごすことになるかと思います。
今回はそのような方に向けて,部活動をしながら個人で大会に出場する方法をお伝えします。
「大会は顧問が申し込んでくれるもの」と思っている方も多いかと思いますが,今回の記事を読んでいただくことで,そこまでハードルの高いことではないことが分かるかと思います。
是非この記事を参考にしていただき,中高生の皆様の日々の陸上生活におけるモチベーションを上げていきましょう!
大会の申し込み方
まず大会を申し込んでから出場するまでいくつかのステップがあるので説明していきます。
- 大会を探す
- 大会の基準を調べる
- 大会に申し込む
- 大会に出場する
①大会を探す
まずは「大会を探す」ことですが,1つ目の方法としては所属する都道府県の陸連HPを見ることで簡単に調べることが可能です。
下記は一例として東京陸連の公式HP内にある協議会情報です。こちらについては都内で実施される主な協議会をまとめており,興味のある大会を簡単に調べることが可能です。
東京陸連HP:東京陸協競技会情報 (jaaf.info)
また,下記のサイトを用いることでも簡単に調べることが可能です。
スポーツエントリー:https://www.sportsentry.ne.jp
こちらのサイトでは,日本全国の陸上大会を調べることが可能で,ロードの大会からトラックでの選考会など,さまざまな大会に個人で申し込むことが可能です。
学生にとって主に目標としたい大会は,中学生なら「全中(全国中学校体育大会)」,高校生なら「インターハイ(全国高等学校総合体育大会)」などがあるかと思われます。
それらは主にトラックで開催される大会のため,トラックの大会での経験を積みたい学生も多いかと思います。
その場合,上記のサイト内では
HOME>マラソン・ランニング>記録会、トラック
の順番で検索をすると日本全国のトラック大会が出てきます。
②大会の基準を調べる
まず,結論から言いますと基本的にはどの大会も「参加制限は特になし(但し、保険未加入の為、怪我などは選手の自己責任とする)」というような記載がされているかと思います。
というのも,よっぽどレベルの高い大会でなければ多くの参加者に集まってほしいという主催者の意図があったり,競技場を終日貸切ることでかかる金額も高いので,基本的には参加資格はありません。
ただし,レベルが上がってきて「より高いレベルの学生とともに走りたい」という方がいましたら,上記の陸連HP上には選考会を必要とする大会や,参加資格(例:1500m 4分15秒以内など)が課されている大会もあるため,自身のレベルアップのためにも同レベルの大会に申し込むこともお勧めです。
ただし,安心していただきたいのは,基本的には陸上の記録会については同レベルのタイムの学生を同じ組に入れるように,大会運営者が準備しているので自分のレベル(もしくは少し上のレベル)のタイムを記入の上大会申し込みをすることで,自身の記録に挑戦しやすくなるかと思います。
③大会に申し込む
そして大会への申し込みです。
上記をもとに参加したい大会を見つけたら,最後は大会への申し込みをするだけですが,ここで意識してほしいことが2点あります。
まずは「年間の大会出場スケジュールを考えておく」ということです。
これは特に中高生には大事なことで,陸上競技における大会参加については,「最低でも大会間に1か月の期間を設ける」という鉄則があるからです。
これは大会から大会における休息期間~準備期間が関係してきます。
まず,大会が終わった後は1週間ほどは休息期間として練習量を意図的に落とす必要があります。これは大会での疲労を落とすために必ず必要であり,ここを怠るとケガにつながるのでぜひとっていただきたいです。
そして,2週目からは準備期間として,徐々に負荷を上げていき,3週目の終わりまでに質・量ともに高強度の練習がこなせるように日々のトレーニングを積んでもらう必要があります。
そして大会1週間前からは量を減らして,質を高める練習をしていきます。
これにより,大会でベストコンディションになれるように体を整えていきます。
このような流れで大会準備には最低でも1か月はかかるので,少なくとも1か月以上の準備がとれるように,大会の参加スケジュールをはじめに考えておく必要があります。
※なお,インターハイ予選などの選考会については1か月の準備が取れないまま,次の選考会にっすむことが多いので,そのような場合の準備方法については上級者編の記事として後日公開したいと思います。
続いて「自分の持ちタイムよりも少し早いタイムで申請する」ということです。
これは先ほども述べたことですが,記録会においては同レベルの選手と同じ組で走るように主催者が組合わせをしてくれますが,記録会についてはできるだけ自己ベストを出したいですよね。
そうなると,自身のタイムをそのままで出すことで,「自分が真ん中くらいのタイムを持つ組」に入れられる可能性が高いので,正直にタイム申請をすると自分よりも早い選手が組に半分ほどしかいない状況になってしまいます。
その結果,自己ベストを出すための重要なチャンスにも関わらず,いつもと同じ程度のペースでしか走ることができないので,記録会ではぜひ持ちタイムよりも少し早いタイムで申請することをお勧めします。
④大会に出場する
大会出場する際に最も大事にしてほしいこととしては,「普段通りの準備をすること」です。
というのも大会に出るときは皆さん必ずテンションが上がってしまい,いつもとは少し異なる行動(例:ウォーミングアップの順番を変える・いつもより長くウォーミングアップをするなど)をとってしまいがちです。
しかしそのようなことをした結果,いつもとの調子の好不調が判断できなくなり,走り始めた後に周りのペースに飲まれてしまい,オーバーペースやスローペースに巻き込まれてしまうという事態に陥ってしまいます。
ただ,ここまで来たら最後は思い切り走り,自己ベストを出せるように走り切ることが大事ですので,いつも通りの準備をした後は気持ちを高めて走り出すことで必ず良い結果につながるはずです。
なお,大会での準備から出走までの詳細のステップについては下記の記事で触れていると思うので,ぜひご参照ください。
陸上競技会での当日の過ごし方 | Running life.com (kenblog1123.com)
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まとめ
今回は初の中高生向けの記事として大会出場についてまとめてみました。
中高生にとっては大会に出場することは大きなモチベーションであり,1つの目標であると思います。
そのためこれからも大会に関する記事を書いていきますので,ぜひご参考にしていただき自己ベストを出すお手伝いを出来れば嬉しいです!
次回以降もお楽しみください!
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